2023年11月19日、同時通訳・通訳ガイドで、「ウィスパリング同時通訳」について数々の著書をお持ちの柴田バネッサさんに、同時通訳トレーニングの体験会を実施していただきました。
トレーニング方法の詳しい内容につきましては決して一言で言い表せるものでも、ましてや私がすべきものでもないと思いますので控えさせていただきますが、一個だけ印象的だったことを述べさせていただくとすれば、とにかく頭を使う!ということです。
どう頭を使うのか!?といえば、
①話し手が伝えたいことは何なのか
②自分が第三者にそれを伝えるには、どうすれば良いのか
を本気で考える!ということです。
私のTOEICの指導では、リスニング・リーディングどちらにおいても「当事者意識を持って聴く」「すぐに他者に伝えられることを目指す」をかなり重視していますが、今回のセミナーを通して、たとえ同時通訳を目指す方でなくても「当事者意識を持って聴く」ことがいかに大切かを改めて感じ、方向性として決して間違ってはいなかったということを実感できました。
英語を勉強していれば、望むと望まないとにかかわらず、英語を使う機会が増えていくものです(何千人もの指導経験で実証済み)。その中で「あの人は何て言っているの?」と通訳を頼まれることもあるでしょう。そんなときに「わかるんだけど日本語にできない」はやはり「きちんと理解しているとは見なされない…。と、私は思います。
「英語を英語のまま理解する」!!!??ことがトレンドの英語界ですが、①日本語を介さないのであれば英語で要約出来なければいけないわけで(厳しいようですが)。第一、②やはり日本人として日本と海外の橋渡しをすることを期待されている立場であればやはり日本語も必要でしょう。
「日本語でも英語でも内容を第三者に伝えられない」、もしくは「聞いたことについて相手にすぐにフィードバックできて会話を適切に進めることができない」のであれば、まだまだやることはあるなあと、良い意味で思いました。
正直めんどくさいし、疲れるし、1人ではなかなかできない作業かもしれません。私にできることはしますし、本格的に学ばれたい方はもちろん柴田先生もお力添えくださるそうです。
本当はアカデミックサロンのグループレッスンに盛り込みたいくらいですし、今回のセミナーも無料にしたかったのですが、当校の経営次第です。まずはコーチングプランに少しでもご興味がある方はお申込みいただけましたら大変助かります!
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